森銀器製作所は、銀の老舗総合メーカーです。
創業は、1927(昭和2)年。そのキャッチフレーズは、
「銀の爪楊枝から、金のお風呂まで」。
これは比喩ではなく実際に手がけた商品や仕事で、金のお風呂は東京オリンピックの1964(昭和39)年に純金200キロを使い2年がかりで製作したそうです。
創業者である父・森善之助氏は、古くから銀器製造が盛んだった下谷区(現在の台東区)に生まれ、銀座の名工と呼ばれた田島勝之助氏に師事。金槌を用いて銀を打つ鍛金師(たんきんし)として昭和2年に独立し、職人たちを率いて全盛期には50人を抱えるメーカーに育て上げました。